気がつくと、うつ伏せで地面に横たわっている。
鼻先には土の香りが香ってくる。
まただ。また俺は勝つことが出来なかったのだ。
地に叩きつけられた体の、至る所から感じる
激しい痛みでもって思い知らされてしまう。
ツリーガードには勝てないのだ、と。
この黄金色の騎士と、自分との間には
決して埋めることのできない
確固たる実力差が存在する。
もう何度
地面に体を投げ出されたのだろう。
もう何度
彼の戦斧に体を引き裂かれたのだろう。
そしてもう何度
そのたびに立ち上がり、またあの黄金色の騎士に
飛びかかって行く自分の姿があっただろう。
そうだ。まだ負けてはいないのだ。
突然そんな思いが頭をよぎった。
自分には
再び立ち上がるだけの力が残っている。
再び騎士に挑戦しようとする心がある。
自分の内で脈打つ鼓動は
いまだに奴を倒せと高鳴り続ける。
勝つことは出来ていない。
しかし負けてもいないのだ。
瞬間、再び拳に力を込める。
どうやら決着はまだついていないらしい。
ならば、決着をつけるまで。
冷えピタ男の逆襲劇が
今、始まるーーーーー。
(今回の動画でもメタメタにやられています)
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